
いかと里芋の煮物
秋から冬にかけて出回る里芋と、するめいかを甘辛い煮汁で煮る、昔ながらの煮物です。いかは煮汁でさっと煮ていったん取り出しておき、里芋がやわらかくなってから鍋に戻すので、いかが固くなりにくく、里芋にはいかのうまみがしみた煮汁がゆっくり入っていきます。里芋は塩でもんでぬめりを落としておくと、煮汁が濁らずすっきりした味にまとまります。ごはんのおかずにも、温かいうちに少しずつつまむ晩酌のおともにも向いています。
公開日
材料と作り方へ
材料
材料欄の分量を人数に合わせて換算しています。手順内の分量は基本の2人分です。 加熱時間は人数に比例しません。
作り方
- 1
里芋の皮をむく
里芋は泥をよく洗い落とし、ふきんや紙で水気をしっかりふき取ってから、上下を少し切り落とし、側面の皮を縦にむいていきます。大きいものは半分に切って、ほかのものと大きさをそろえておきます。
ひと工夫:皮が乾いた状態でむくと、ぬめりで手がすべりにくく、かゆみも出にくくなります。
- 2
塩もみでぬめりを落とす
むいた里芋をボウルに入れ、塩をまぶして全体をよくもみ込みます。表面にぬめりが出てきたら水を注いで洗い、水を二、三回替えながら、洗い水がほとんど濁らなくなるまですすいで、ざるに上げておきます。
- 3
いかの下ごしらえ
いかは胴の中に指を入れて、胴と足のつながっているところをはがし、足をそっと引いて内臓ごと抜き取ります。胴の内側にある透明な軟骨も抜き、胴の中を水で洗います。足は目の下で切り離し、真ん中にある固い口を取り除いて、吸盤をこするようにして洗います。胴は1cm幅の輪切りに、足は2本ずつに切り分け、長いものは食べやすい長さに切ります。
ひと工夫:内臓は破らないように、ゆっくり引くと手もまな板も汚れにくくなります。
- 4
しょうがを切る
しょうがは皮をむいて薄切りにします。
- 5
いかをさっと煮て取り出す
鍋に水、顆粒和風だし、酒、しょうがを入れて中火にかけ、煮立ったらいかを入れます。いかの身が全体に白くなり、中まで透き通ったところがなくなるまで2分ほど煮たら、いかだけを網じゃくしなどで取り出し、器に取っておきます。
ひと工夫:ここで長く煮すぎると身が縮んで固くなるので、色が変わって中まで火が通ったら引き上げます。
- 6
里芋をやわらかく煮る
いかを取り出したあとの煮汁に、砂糖、みりん、しょうゆを加えて混ぜ、里芋を入れます。再び煮立ったら落としぶたをして弱めの中火にし、15分ほど煮ます。竹串がすっと通るくらいになれば煮上がりです。
ひと工夫:煮汁が少なくなってきたら、ときどき鍋をゆすって里芋に煮汁を回しかけてあげてください。
- 7
いかを戻して仕上げる
取り出しておいたいかを、たまった汁ごと鍋に戻し入れます。落としぶたを外して中火で3分ほど、鍋をゆすりながら煮汁を全体にからめ、いかが芯まで熱くなっているのを確かめたら火を止めます。そのまま数分おいて味をなじませてから器に盛ります。
いかは中心温度75℃で1分以上を目安に、身の中まで白く透き通ったところがなくなるまで十分に加熱してください。仕上げでいかを戻したあとも、芯まで熱くなっていることを確かめてから火を止めます。里芋の皮で手がかゆくなることがあるので、肌の弱い方は手袋を使うと安心です。
作る前の、ちょっとした疑問
冷凍の里芋でも作れますか?
作れます。冷凍の里芋は皮むきと塩もみがいらないので、解凍してからそのまま煮汁に入れてください。生の里芋よりやわらかくなるのが早いので、落としぶたをして煮る時間は10分くらいから様子を見て、竹串が通ればいかを戻して仕上げます。
いかが固くなってしまうのはなぜですか?
いかは長く煮続けると身がぎゅっと縮んで固くなりやすい食材です。最初に色が変わるまで煮たら一度取り出し、里芋が煮えてから戻して温め直すようにすると、やわらかさを保ちやすくなります。ただし、取り出す前と仕上げのときには、中まで白く火が通っているかを必ず確かめてください。
里芋をむくと手がかゆくなります。どうしたらいいですか?
里芋の皮の近くにある成分が肌に触れると、かゆみが出ることがあります。洗ったあとに皮をよく乾かしてからむく、ゴム手袋をつけてむく、といった方法で触れる量を減らせます。かゆくなったときは、手を水でよく洗い流してください。
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